出場停止3か月のシナー、ローレウス賞ノミネートから除外
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【2月28日 AFP】男子テニスのヤニック・シナー(イタリア)は27日、薬物検査に2度失格して3か月の出場停止処分を科されたことを受け、今年のローレウス・ワールド・スポーツ・アワードではノミネートされないことが、関係者によって明らかにされた。
全米オープンと全豪オープンの現王者で世界ランキング1位のシナーは、昨年3月に2度にわたってクロステボール(clostebol)の痕跡が検出された。これはチームのミスが原因であるとして「部分的な責任」を認め、今月上旬に3か月の出場停止処分を受け入れた。
元ラグビーニュージーランド代表の名選手で、同賞の統括団体「ローレウス・アカデミー」で会長を務めるショーン・フィツパトリック氏は、「ローレウス・アカデミーで議論した結果、ヤニック・シナーを今年の男子年間最優秀選手賞のノミネートから外すことが決まった。これは関連した国際団体の決定を踏まえてのものであり、情状酌量の余地があるとはいえ、3か月の出場停止によるノミネーションの無効は妥当と思われる」との声明を出し、シナーと同選手のチームには通知済みであることも補足した。
2000年から毎年行われているローレウス賞は、アカデミーを構成するスポーツ界の元名選手69人によって授与されている。24年は、同じくテニス界のスター選手ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が史上最多5度目の男子年間最優秀選手賞を受賞した。(c)AFP