【2月28日 AFP】米政府の縮小をドナルド・トランプ大統領に任された実業家のイーロン・マスク氏は27日、汚職を防ぐ手段として、連邦議会議員の給与を引き上げるべきだと語った。

マスク氏は自らが所有するX(旧ツイッター)に「議会や政府高官の報酬の引き上げは、汚職を減らすために理にかなっているかもしれない。汚職による公的損失は、場合によってはその1000倍も高くつく可能性があるからだ」と投稿した。

マスク氏は公式には顧問にすぎないが、いわゆる政府効率化省(DOGE)のトップとして、連邦支出と官僚制度を縮小するための巨大な権限をトランプ氏から与えられている。

共和、民主両党の議員は、大幅な給与引き上げがもたらす国民への印象を警戒することが多いが、競争力のある報酬こそが、経済的に不利な人々が公職に就くことを可能にする最良の方法だということを認めている。

マスク氏が昨年12月、阻止に関与した短期的な政府予算案の最初の草案では、物価高騰による生活費の上昇分を賃金に上乗せする「生活費調整(COLA)」を議員給与に再導入することで給与引き上げが認められる予定だった。

議会は2009年以来毎年この調整を阻止している。

マスク氏は、この条項が40%の過剰な昇給につながると誤った主張をし、反対の立場を取った。その結果、この条項は法案から削除された。

米連邦議員の年収は15年間、17万4000ドル(約2600万円)に据え置かれているが、それでもなお平均世帯収入を大きく上回っている。(c)AFP