【2月27日 AFP】米政府は、トランスジェンダーの兵士について、個別に免除が認められる場合を除き、30日以内に軍から排除する方針を示していることを、国防総省が26日付の文書で公表した。

ドナルド・トランプ大統領は1月下旬、トランスジェンダーの人々を軍から排除する大統領令に署名した。この大統領令に対しては異議申し立てが行われており、今回の公表はそれを受けて行われた。

国防総省の文書には、「現在または過去に性別違和の診断を受けた、または性別違和の症状を示している兵士は、軍務から外れる手続きを行う」と記されている。

一方で、「政府に必要不可欠な利益をもたらし、(軍の)戦闘能力を直接支える兵士については、個別に免除を検討する」とも記されている。

兵士がこの免除を認められるには、性別移行を一度も試みたことがなく、さらに「社会的、職業的、またはその他の重要な領域において臨床的に著しい苦痛や機能障害がない状態で、3年間連続して安定している」ことを証明しなければならないとしている。(c)AFP