「匿名の情報源」用いたメディアなどを訴える意向 トランプ氏
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【2月27日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は26日、自身に批判的な新たな暴露本に激怒し、匿名の情報源を用いた著者やメディアを訴える意向を示した。
トランプ氏はニューヨークの不動産王から大統領に上り詰める過程で、提訴を常とう手段としてきたが、今回は書籍やニュース記事で匿名の情報源を使う慣行を標的にしている。
トランプ氏は、米国の主流メディアを常に「フェイクニュース」メディアと呼び、侮蔑していることでも知られる。
今回の表明は、「炎と怒り──トランプ政権の内幕」で知られるジャーナリストのマイケル・ウォルフ氏の新たな暴露本の出版を受けたもの。
同書は、昨年夏の選挙集会中に起きた暗殺未遂事件後のトランプ氏は「精神的に崩壊寸前だったとみられる」と指摘。また、トランプ氏の私邸「マーアーラゴ」筋の話として、同氏は妻のメラニア氏に嫌悪されているとも記しており、トランプ氏と同政権は激怒している。
トランプ氏はSNSへの投稿で、政権復帰後最初の1か月は大成功を収めたと述べた後、匿名の情報源を用いた「偽の本や記事」が出回っていると主張。
「いずれ、こうした不誠実な著者や出版社を訴えて」匿名の情報源が実在するかどうかを確かめる意向を示した上で、そうした情報源の「大部分は存在しない」と断言した。
さらに、「これらはでっち上げられた中傷的なフィクションだ。この露骨な不誠実さには大きな代償が支払われるべきだ。私は祖国のために尽くす。もしかしたら素晴らしい新法を制定するかもしれない!!!」と続けている。(c)AFP