【2月22日 AFP】アルペンスキー男子のニルス・アルファン(フランス)が21日、スイス・クランモンタナで開催されているW杯滑降の練習中に転倒し、意識を失ってヘリコプターで搬送された。

28歳のアルファンは滑走開始から約50秒後に転倒し、救急スタッフによって首の固定具を装着された後、担架に乗せられてヘリコプターでつり上げられ、シオンの病院に運ばれた。診断の結果は良好だった。

フランススキー連盟(FFS)は、アルファンの容体について、「意識を失ったため全身スキャンを受けたが結果は正常だった。それでも、ニルスはこのまま観察下に置かれる」と明らかにした。

今季のW杯では深刻な事故が続発しており、仏選手ではこれが4人目となる。昨年12月にシプリアン・サラザンが深刻な頭部外傷を負ったのに続き、ブレーズ・ギザンダネとアレクシス・パンテュローもシーズン終了のけがに見舞われた。

女子ではミカエラ・シフリン(米国)が昨年11月に米バーモント州での大回転でクラッシュし、腹部に刺し傷を負った。一方、テレザ・ノバ(チェコ)は1月にドイツ・ガルミッシュパルテンキルヒェンで滑降のトレーニング中にクラッシュし、人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれていたが、目覚めて帰国できる見通しとなった。(c)AFP