【2月22日 AFP】米カリフォルニア州ロサンゼルスのカレン・バス市長は21日、1月に発生した大規模な山火事について責任者としての対応を怠ったとして市消防局のクリスティン・クロウリー局長を解任した。

バス市長は会見で、1月7日に最初の山火事が起きるまでの「あらゆる問題」を徹底調査するよう求め、「必要な措置として、消防委員会の代表がクロウリー局長に火災に関する事後検証報告書を作成するよう指示したが、局長はこれを拒否した」と主張。

「山火事が発生した日の朝に出動できたはずの消防士1000人が、クロウリー局長の下で自宅待機していたのは周知の事実だ」とし、「ロサンゼルスの公共の安全と消防局の業務を最優先し、クロウリー局長を解任した」と述べた。

強風にあおられて山火事が発生した数日後、クロウリー氏は地元のテレビ局のインタビューで、消防局は市から支援を受けておらず、予算も人員も不足していると主張し、市の上層部を驚かせた。

さらにCNNでは、大規模火災の消火能力に予算削減が直接影響を及ぼしていると指摘し、バス氏との対立を強めていた。

一方のバス氏は、ガーナ外遊中に山火事が発生したことから、危機対応の遅れをめぐってここ数週間、市民から批判を浴びていた。(c)AFP