韓国政府、北朝鮮兵捕虜の亡命権を支持
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【2月20日 AFP】ロシアに派遣され、ウクライナの捕虜になった北朝鮮兵のインタビューが韓国大手紙の朝鮮日報に報じられたのを受け、韓国政府は19日、北朝鮮兵には韓国籍を取得する権利があると明言した。この兵士は、韓国への亡命を希望する考えを示している。
韓国と西側の情報当局によれば、北朝鮮は昨年、ウクライナの越境攻撃を受けたロシア西部クルスク州でロシア軍を支援するため、兵士1万人以上を派遣した。
朝鮮日報が「リ」と呼称している北朝鮮兵は、前線での「過酷な」戦闘について語った。
リさんはウクライナで拘束されており、インタビューは非公開の場所にある拘束施設の独房で行われた。
朝鮮日報国際部の記者は19日、AFPに対して、ウクライナ当局を通じてインタビューの段取りをつけたが、北朝鮮兵が強制的に応じさせられたかどうかは分からないと述べた。
リさんは朝鮮日報に対し、「難民認定申請をして韓国に行く」決意を「80%」固めていると語った。
この報道を受けて韓国外務省の職員は匿名を条件に、「北朝鮮の兵士は憲法上、韓国民と見なされる」とし、「捕虜の送還に関して個人の自由意思を尊重することは、国際法と国際慣行の両方に一致している」と指摘。
「個人はその意思に反して迫害を受ける恐れのある場所に送還されてはならない」として、韓国政府は「必要な保護と支援を提供する」と付け加えた。
負傷が見て取れるリさんは朝鮮日報に対し、自分のようにロシアに派遣された多くの北朝鮮兵が無人機攻撃や砲撃で殺害されたと証言。
「同期はみんな死んだ」「いざ戦闘に参加してみると、本当に過酷だった。人が死ぬのを初めて見た」と続けている。
西側の情報機関が報告している通り、北朝鮮兵は捕虜にならずに自殺するよう命令を受けているのかと問われると、リさんは「わが人民軍では、捕虜になるのは脱走に等しい」と回答。
「捕虜になるのを避けるために自殺した者もいる」「手りゅう弾があれば、私も自殺していたかもしれない」と続けた。(c)AFP
