麻薬ギャング、死の守護聖人に保護求める エクアドル
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■聖なる力の効果?
メキシコと同様、エクアドルはカトリック教国であり、カトリック教会はサンタ・ムエルテのように死そのものを人格化する行為を非難している。
だが、ほとんどのエクアドル人はこの矛盾を抵抗なく受け入れており、マーケットやインターネットではその姿を描いた商品が売られるなど、サンタ・ムエルテは社会全体に広がりつつある。
一方、ギャング取り締まりの中で、サンタ・ムエルテの信仰の品々を持っている人々が、ギャングのメンバーと誤解されるのではないかとの懸念も広がっている。
エクアドルの社会学者クリスティーナ・ブルネオ氏はAFPに対し、「人種や貧困を理由にすでに不当な扱いを受けている人々が、今度は大衆的な慣習のために犯罪者扱いされる」と指摘した。
ドゥラン警察のサンタマリア氏によると、警官の多くは祭壇の周りでの仕事を嫌がるという。
現場に投入された警官たちは、サンタ・ムエルテの聖なる力が働くと言って「作戦後に頭痛や体調不良、めまいを訴える」と話した。サンタマリア氏自身はこの「力」を信じていないと述べている。
なお、見つけたサンタ・ムエルテの像については、中に薬物や弾薬が確認されない限り破壊することはない。
「エクアドルには信仰の自由がある。それは誰でも同じで、犯罪ではない」とサンタマリア氏は話した。(c)AFP