中国の若手サッカー選手が「脳死」状態に スペインで試合中に負傷
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【2月14日 AFP】中国・北京のサッカー協会(BFA)は13日、同市のU-20男子代表チームでプレーしていた若手選手が、スペインでの試合中に重傷を負って「脳死」と診断され、さらなる治療のため北京へ搬送されることになったと明かした。
けがをしたのは郭嘉璇選手で、BFAが通信アプリ・微信(ウィーチャット)に投稿した声明によると、6日に行われたスペイン・マドリード郊外アルコベンダスのチームとの練習試合中、不慮の事故で負傷して昏睡(こんすい)状態になった。
けがに至った具体的な状況については明かされなかった。
郭選手はピッチ上で両チームの医療スタッフから応急処置を受けた後、救急ヘリコプターで地元の脳神経外科病院に搬送され、約4時間にわたる救命措置の末に「脳死」と診断されたという。
BFAはまた、翌日に在スペイン中国大使館の職員が病院を訪れて治療の継続を促し、郭選手の帰国用チャーター機の手配を支援したと説明。「この事故を深く悲しんでいる。希望の光がある限り、われわれは諦めることなく、全力でフォローアップしていく」と締めくくった。
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報によると、郭選手は現在18歳で、以前には中国スーパーリーグ(1部)のクラブ、北京国安のU-19チームでDFとしてプレーし、2023年にはU-17の中国代表チームにも選出された。(c)AFP