【2月6日 AFP】米ニューヨークの地下鉄車内で2023年、黒人男性の首を押さえつけて死なせたとして過失致死罪などに問われたものの、最終的に無罪となった元海兵隊員が、ドナルド・トランプ大統領を支持する共同創業者が設立したシリコンバレーの大手ベンチャーキャピタル(VC)に採用された。

元海兵隊員のダニエル・ペニーさんは23年5月、ニューヨークの地下鉄で黒人のホームレス、ジョーダン・ニーリーさん(当時30)を押さえ付けて死亡させたとして罪に問われたが、同年12月、無罪評決を言い渡された。

ペニーさんについて、VCのアンドリーセン・ホロウィッツ氏は5日、「国益」を支援する「アメリカン・ダイナミズム」部門にペニーさんが加わることになったとウェブサイト上で発表した。同部門は航空宇宙、国防、公共安全などの分野を支援している。

共同創業者のマーク・アンドリーセン氏はトランプ氏の熱烈な支持者で、新政権のテック政策の後ろ盾になっているともされる。1990年代にはインターネットブラウザーの開発を手掛けるネットスケープ・コミュニケーションズの創業にもかかわった。政府規制や、社会的懸念に基づく技術開発制限に反対しており、それらは人類の進歩に根本的に有害だとの信念の持ち主。(c)AFP