1月のEV販売:シャオミ2万台超、小鵬3万台突破
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【2月3日 東方新報】中国の主要な新興EVメーカーは1日、2025年1月の販売実績を発表した。春節(旧正月、Lunar New Year)前の閑散期により、市場全体の販売台数は昨年末より減少したものの、前年同月比では大幅な成長を記録した。
華為技術(ファーウェイ、Huawei)が展開する「鴻蒙智行(HIMA)」は1月に3万5000台を納車。その内訳は、賽力斯汽車(セレス、Seres)との共同ブランド「問界(Aito)M9」が1万2500台、「問界新M7」が8443台、「問界M5」が910台。奇瑞汽車(Chery Automobile)との「智界R7」は1万1400台、「新智界S7」は1088台。北京汽車集団(BAIC Group)製造の「享界S9」は643台だった。
小鵬汽車(XPeng)は3万400台を納車し、前年同期比268%増を達成。3か月連続で3万台を突破し、「小鵬MONA M03」は2か月連続で1万5000台以上を記録する好調ぶりを見せた。
理想汽車(Li Auto)は1月に2万9900台を納車し、累計納車台数は116万3800台に到達した。
零跑汽車(Leapmotor)は1月の納車台数が2万5200台で、前年同期比105%増と高成長を維持した。2024年第4四半期には初の黒字転換を達成し、新興EVメーカーとして2社目の黒字化を果たした。
小米科技(シャオミ、Xiaomi)は1月に「SU7」シリーズを2万台以上納車し、4か月連続で2万台超を達成。市場全体が低迷する中、安定した納車を続け、競争の激しいEV市場で確固たる地位を築いた。
シャオミの董事長兼CEOの雷軍(Lei Jun)氏は1月31日、全国64都市に216店舗を展開し、2月には5店舗を新設予定と発表。2025年の年間納車目標を30万台とし、新型「Xiaomi YU7」を6~7月に投入することで、さらなる販売拡大を狙う。
上海蔚来汽車(NIO)は1万3900台を納車し、前年同期比37.9%増加。内訳は、NIOブランドが8000台、サブブランド「楽道(Onvo)」が5900台だった。累計納車台数は68万5400台に達し、そのうちNIOブランドが65万8800台、楽道ブランドが2万6700台となった。
蔚来は2月1日より、政府のEV購入補助を活用した「5年無金利ローン」キャンペーンを開始。2月28日までに購入し、補助適用期間外となった顧客には、同額のポイントで補填する措置も講じる。
吉利汽車(Geely Automobile)傘下の極氪(ZEEKR)は1月の納車が1万1900台で、前年同月比4.75%減、前月比56.1%減となった。
全国乗用車市場情報聯席会(CPCA)のデータによると、1月1~19日の新エネルギー車(NEV)の小売販売台数は42万3000台で、前年同期比26%増加。しかし、前月比では39%減少した。1月の販売減少は予想されていたが、2025年の「新たな政策」により市場は回復基調を維持すると見られる。今年のEV販売台数は1600万台を超える、前年比約25%増が見込まれている。(c)東方新報/AFPBB News