■「何が起きてもおかしくない」

だが、ロシアは自国が始めた紛争の責任は米国にあるとしており、モスクワでは依然としてトランプ氏に対する疑念が強い。

IT技術者のスベトラーナさん(55)は、トランプ氏を「他国を踏み台にして生きる帝国主義者」と呼んだ。

また管理職に就くドミトリさん(55)は、バイデン氏でもトランプ氏でも、ホワイトハウスに誰がいるかは関係ないと言い、米国の指導者は誰であれ、背後に得体の知れない勢力がいるとする陰謀論を支持している。

一方、キーウに住むインナさん(32)は、トランプ氏がロシアとの交渉で提示する条件がウクライナにとって「良いものとなるのか、悪いものとなるのか」判断できないと語る。

インナさんの故郷はロシアによるドローン攻撃を頻繁に受けており、トランプ氏がウクライナへの軍事支援を減らすのではないかと不安な様子だ。

同じくウクライナ人のミキタさん(23)は、トランプ氏を「狂った男」と呼ぶ。以前はトランプ氏を支持していたと言うが、今は「何が起きてもおかしくない」と語る。ただし、今年中に紛争が終結する可能性には懐疑的だった。(c)AFP