中汽協:中国の自動車生産・販売量が16年連続で世界一を維持
このニュースをシェア

【1月21日 東方新報】「2024年の自動車生産・販売は年間目標を達成し、中国の自動車生産・販売量は16年連続で世界一の座を維持した」と、中国汽車工業協会(以下「中汽協」)が13日に開催した1月の情報発表会で、中汽協副事務局長の陳士華(Chen Shihua)氏が述べた。
■2024年の販売実績は予想を上回る
中汽協のデータによると、2024年の中国自動車生産・販売台数はそれぞれ3128.2万台と3143.6万台に達し、前年同期比でそれぞれ3.7パーセント増と4.5パーセント増となった。この結果、過去最高記録を更新し、3000万台を超える規模を維持した。
2023年12月時点で、中汽協は2024年の自動車総販売台数を3100万台前後と予測していた。この内訳は、乗用車が2680万台、商用車が420万台、新エネルギー車が1150万台、輸出台数が550万台と見込んでいた。
しかし実際の結果を見ると、2024年の中国自動車、乗用車、新エネルギー車、輸出台数はいずれも予想を上回った。具体的な実績は、乗用車販売台数が2756.3万台、商用車販売台数が387.3万台、新エネルギー車販売台数が1286万台、輸出台数が585.9万台となった。
年間の成長要因について、陳士華氏は、乗用車の生産・販売の継続的な成長が自動車消費の基盤を安定させるために積極的な役割を果たしたと述べた。また、新エネルギー車の急速な成長が続き、年間生産・販売台数が初めて1000万台を突破したと指摘した。新エネルギー車の販売台数は全体の40パーセントを超え、高品質な発展の新たな段階を迎えたとも強調した。さらに、輸出台数が新たな段階に達し、グローバルな消費者に多様な選択肢を提供したとも述べた。
乗用車市場においては、新エネルギー車の市場成長率と主流価格帯が従来のガソリン車よりも良好であることがわかった。2024年において、従来型のガソリン車では中高価格帯の販売減少が顕著であり、現在の販売台数は主に10万〜15万元(約212万8630円~319万2945円)の価格帯に集中し、累計販売台数は504万台、前年同期比で14.1パーセント減少した。一方、新エネルギー車の販売台数は主に15万〜20万元(約425万7260円)の価格帯に集中し、累計販売台数は337.5万台、前年同期比で19.2パーセント増加した。
■「2025年の販売増加率は4.7パーセントと予測」
発表会では、中汽協の副総工程師である許海東(Xu Haidong)氏が「2025年中国自動車市場全体予測報告」を発表した。
許海東氏によれば、2025年の自動車産業には5つの有利な要素が存在するとし、これには、マクロ政策の活力が加速的に解放されることや、「二つの新たな政策」が引き続き影響を発揮すること、新エネルギー車の購入税免除政策が継続すること、海外市場の空間が拡大を続けること、供給側改革の成果が顕著であることが含まれると述べた。
中汽協は、2025年の中国自動車総販売台数が3290万台に達し、前年同期比で4.7パーセント増加すると予測している。このうち、乗用車販売台数は2890万台で前年同期比4.9パーセント増、商用車販売台数は400万台で同3.3パーセント増、新エネルギー車は1600万台で同24.4パーセント増、輸出台数は620万台で同5.8パーセント増と見込んでいる。
「全体的に見て、我々は2025年の自動車市場に自信を持っている」と許海東氏は述べた。(c)東方新報/AFPBB News