【1月17日 AFP】女子テニス、米国の元名選手パム・シュライバー氏(62)が16日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの大規模な山火事で避難した際、現役時代に四大大会(グランドスラム)で獲得した数々のトロフィーが車とともに盗難被害に遭ったことを明らかにした。同国スポーツ専門チャンネルESPNが報じた。

国際テニス殿堂入りを果たしているシュライバー氏は、自身が解説者を務めているESPNに対し、マリナデルレイにあるホテルの外に駐車していた車が、この日の早朝に見当たらなくなっていたと語った。

車内には、全米オープンや全仏オープン、ウィンブルドン選手権のトロフィーが5個ずつ、さらに全豪オープンのトロフィー1個が積まれていたといい、「荷物を車に積み込もうとしていたら、『車はどこ?』という感じだった」と明かした。

また、盗難については、「人々が最も困難なときに、このようなことをする人がいるのは本当に悲しい」と語った。

シュライバー氏が高級住宅街ブレントウッドの自宅からトロフィーを持ち出したのは、ハワイでの休暇からロサンゼルスへ戻った10日だったという。

当初は全豪オープンを取材するためにハワイから豪メルボルンに向かう予定だったものの、少なくとも24人が死亡し、数千棟の建物が破壊されている今回の火事を受けてロサンゼルスへ引き返していた。

自宅は火事の被害を受けていなかったものの、当局が暖房や電力の復旧作業をしている中で、帰宅後はホテルに滞在している。(c)AFP