仏で訓練受けたウクライナ軍旅団、「脱走」スキャンダルで激震
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■「組織的な問題」
兵員が不足し、新兵採用戦略でも不評を買っているウクライナ軍は、兵士の脱走と士気低下に神経をとがらせている。
現地メディアは9日、ウクライナ国家捜査局(SBI)の話として、無断離隊した兵士7000人以上が自主的に復隊したと報じた。
ドラパティ氏は、第155機械化旅団が直面しているのは、長年汚職が横行してきた同軍の他の部隊にも当てはまる「組織的な問題」だと説明。「これは秘密でも何でもない」と述べた。
ロシアの侵攻を受けるさなか、ウクライナの文官は、軍とのコミュニケーションに問題があると不満を漏らし、ソ連式の訓練を受けた軍幹部のやり方を嘆いてきた。
昨年11月、米陸軍士官学校で訓練を受け、ウクライナでは高名なパブロ・パリサ司令官が、ゼレンスキー内閣の副長官に任命された。主な目的は、大統領府に前線からのリアルタイムな情報を直接届ける橋渡しをすることにある。
アナリストのフランツステファン・ガディ氏はAFPに対し、ソ連体制の名残による問題だと説明。こうした体制では「指揮系統は高度に中央集権化され、決定権はしばしば戦場から遠く離れた所にいる高級幕僚にほぼ全面的に委ねられている」と続けた。
ロシアが2014年にクリミア半島を一方的に併合し、東部での親ロシア派武装勢力との内戦をあおるようになってから、ウクライナは自国軍をNATO基準に引き上げようと躍起になってきた。
新世代の将校は訓練を受けてきたが、システムそのものが根本的に変わったわけではなく、軍幹部による汚職スキャンダルや職権乱用に関する報道は後を絶たない。
兵士でインフルエンサーのバレリー・マルコス氏は最近SNSに投稿した動画で、「階級が上がれば上がるほど、法律から免れるようになる」と指摘した。
陸軍司令官のドラパティ氏でさえ、ウクライナの兵士は上官を「恐れる」ことが多いと認め、「ポストソ連の精神は根絶しなければならない」と述べた。(c)AFP
