仏で訓練受けたウクライナ軍旅団、「脱走」スキャンダルで激震
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■「ユニークな」取り組みとフランスも称賛
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、昨年開かれた第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から80年を記念する式典で、中世のキエフ大公国からフランス王家に嫁いだ王妃「アンヌ・ド・キエフ」にちなんだ愛称を付けられた第155機械化旅団の創設を発表した。
フランス政府は「ユニークな」取り組みとして称賛。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、北大西洋条約機構(NATO)に訓練を受け、装備を提供された部隊をさらに数十部隊編成したいとの考えを示していた。
だが昨年12月、軍事ブロガー、ユーリー・ブトゥソフ氏が、第155機械化旅団から1700人が無断で離隊し、うち50人はフランスで訓練中に脱走したと指摘。同旅団のイメージは打ち砕かれた。
フランス政府は、同旅団の訓練中に「数十人」が脱走したことを認めたが、「ささいな」問題だと主張した。
ブトゥソフ氏は第155機械化旅団について、ロシア軍が奪取を試みている東部ドネツク州の要衝ポクロウシク近郊に展開した最初の数日間で、損失と「組織的混乱」が発生したとも指摘している。
このスキャンダルは、ロシア軍の阻止に苦戦しているウクライナ軍にとって、そしてNATOとの協力関係を深めたいゼレンスキー氏にとっても、恥ずべき失態となった。
ウクライナ軍はスキャンダルのさなかの1月、第155機械化旅団のプレスツアーを急きょ実施した。その際、タラス・マシモフ司令官は緊張した面持ちで、「メディアで報じられていることはすべてうそだ」と主張した。
だが、その数時間後、マシモフ氏の上官であるドラパティ氏は、スキャンダルがあったことを認めた。
一方で、取り沙汰されているような「規模」ではなく、第155機械化旅団の兵士が「任務を遂行できる」ように軍として「対策」を講じていると説明した。
