中国の科学者 1億年前の恐龍の足跡を発見
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【1月11日 CGTN Japanese】中国地質大学(北京)、甘粛農業大学、甘粛省博物館の研究チームは6日、中国北西部の甘粛省靖遠県烏蘭鎮で発見した1億年以上前の恐龍の足跡が白亜紀の恐竜の足跡であることを確認したと発表しました。この発見によって、スウェーデン人古生物学者のズダンスキー氏が中国東部の山東省で発見したエウヘロプス属の恐龍の足跡と同種の足跡が中国の広い範囲に分布しているという新たな科学的証拠が得られました。この研究成果は国際学術誌「ヒストリカル・バイオロジー」(電子版)に掲載されました。
中国地質大学の邢立達准教授によると、これら恐龍の「足跡」は完全に保存されており、12列の足跡群を構成し、これまで発見された恐龍の足跡の中では非常に珍しいものです。これら足跡から、恐龍の足の裏のうろこの傷まで見えて、細部まで「美しく」保存されています。3次元データを復元してシミュレーションしたところ、これらの体型が似ている獣脚類恐龍は歩行速度で進行し、前進時に比較的密集した陣形を形成していたことが分かりました。
中国北西部にある白亜紀河口群は四足動物の足跡の数が豊富で多様性の高い白亜紀の地層であり、恐龍の足跡が大量に残っています。烏蘭鎮にある足跡の場所は崖の岩層の底にあり、面積は約6.2平方メートルです。研究者によると、岩層上で発見された恐龍の足跡はいずれも3本指の足跡で、長さは11~21センチで少なくとも67個あります。形態学的な特徴はズダンスキー氏が発見したエウヘロプス属の足跡の特徴に合致しているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News