■搾取的なマーケティング

アルバムは、異なるジャケットのバージョンで複数リリースされることもある。

「こうした(販売)手法を私たちは搾取的なマーケティングと呼んでいる」とキムさん。音楽レーベルは、大好きなアーティストに対するファンの気持ちを「利用」していると非難した。

大人気グループ「BTS(防弾少年団)」の所属事務所HYBEはAFPに対し、同社は「環境イニシアチブの一環として、アルバム、映像出版物、公式グッズにエコフレンドリーな素材を使用し、プラスチックを最小限に抑えている」と主張したが、具体的な方策など詳細には触れなかった。

韓国のボーイズグループ「SEVENTEEN」が2023年にリリースしたアルバム「FML」は550万枚以上を売り上げ、K-POP単一アルバムとしては史上最多を記録した。

こうした状況を背景に韓国環境省は2003年、CDの製造と購入を抑制するための罰則を設けた。

環境省の担当者によれば、2023年にエンターテインメントレーベルに科された罰金は約20億ウォン(約2億円)に上った。

しかし、アルバム売り上げによる莫大(ばくだい)な収益に比べると微々たるもので、効果はほとんどなかった。

キムさんはレーベルを批判する一方で、応援しているアーティストに対して不買運動や排斥運動を起こすつもりはないと話す。

「アーティスト自身がマーケティング手法を把握したり、決定したりしているわけではないので」とキムさんは言い、「ファンはみんな、自分が推しているアーティストには活躍してほしいと思っている。ボイコットは選択肢ではない」と続けた。(c)AFP