【12月13日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードでプレーするフランス代表FWキリアン・エムバペ(25)が、スウェーデン・ストックホルムでレイプと性的暴行の疑いで捜査を受けていると報じられた件で、スウェーデン検察は12日、証拠不十分により捜査が終了したことを明らかにした。

エムバペは、UEFAネーションズリーグに向けた代表チームのメンバーから外れていた中、今年10月9日から11日にかけて数人のグループでストックホルムを訪れていた。

同国検察当局は同15日、ストックホルムの高級ホテルで同10日に発生したとされる事件について捜査を行っていると発表。容疑者の名前は明らかにされなかったが、日刊紙アフトンブラデットをはじめ、タブロイド紙エクスプレッセンや公共放送SVTなど国内の複数メディアはエムバペが容疑者であると報じた。

検察の担当官はこの日、「捜査の続行には証拠が不十分であると判断したため、捜査は終了する」との声明を出す一方で、エムバペの名前には言及しなかった。また、当該人物は取り調べを受けておらず、「犯罪の疑いについて通知されていない」とも明らかにした。

さらに、AFPの取材には、「これまで明らかになった事件の内容を踏まえ、当該人物への取り調べを含む新たな証拠によって、現在の証拠状況が変わることはないと結論づけた」とした一方で、捜査チームが「大勢を対象に事情聴取を行った」と述べた。

事件についてエムバペは今月8日、仏テレビ番組「Clique」で初めて言及し、「召喚状など何も受け取っていないし、関与していない」と疑惑を否定した。(c)AFP