「世界最高齢」のアホウドリ、74歳で再び産卵
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【12月7日 AFP】若くて体力があっても子育ては大変だが、高齢のアホウドリが再びその試練に挑もうとしている。年齢は74歳で、野鳥の繁殖では世界最高齢とみられている。
太平洋のミッドウェー環礁国立自然保護区では毎年、数百万羽のコアホウドリが巣作りをしている。雌の「ウィズダム」もその一羽だ。
コアホウドリは「一夫一妻主義」で知られ、野生動物の専門家によると、ウィズダムは数十年にわたって同じつがい相手と繁殖を続け、これまでに50個以上の卵を産んできた。
だが、以前のつがい相手は数年前から姿を見せず、ウィズダムは最近、他の雄との求愛行動を見せていた。
今年は新たなつがい相手との間で産卵。その雄も卵を温めるのを手伝っている。
ウィズダムは1956年に同保護区で最初の産卵を行った際に識別され、足環を付けられた。この時点で少なくとも5歳だったため、今月末までには少なくとも74歳か、それ以上の年齢に達すると思われ、年齢が確認された野鳥としては世界最高齢とみられている。
コアホウドリは食料を求めて1500キロ以上を移動する。
また、小型の鳥の寿命は2〜3年だが、アホウドリやペンギンなどの海鳥の寿命は場合によって40~50年に及ぶ。(c)AFP