サル200匹脱走、警官らが警察署内に立てこもる タイ
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【11月18日 AFP】タイ中部で先週末、捕獲して囲いの中に入れていたサル約200匹が逃げ出し、警官らが警察署内に立てこもる事態が起きた。
ロッブリではサルの群れが急激に拡大し、攻撃性も増し、住民たちが悩まされ続けてきた。当局はサルを捕獲し、囲いに収容するなどして問題に対処していた。
しかし16日、収容していたサル約200匹が脱走。一部が警察署内に侵入しようとした。
警察署長は18日、AFPの取材に対し、「食べ物を狙って侵入しないよう、ドアや窓を閉める必要があった」と説明。警察文書など署内にあった重要な物品が破壊される恐れもあったと述べた。
タイは仏教国だが、ヒンズー教のサル神ハヌマーン信仰により、サルが大切に扱われている。
またロッブリでは1980年代後半から、宗教的伝統と観光目的で、サルに果物を与える行事を毎年開催している。しかしその結果、数千匹のサルが街中を占拠。寺院周辺の通りはサルであふれかえることとなった。
当局は、避妊手術や他地域への移動といった策を講じて人間との衝突防止を試みている。(c)AFP