2024年は記録史上「ほぼ確実に」最も暑い年 EU監視機関
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【11月11日 AFP】2024年は観測史上最も暑い年になることが「ほぼ確実」だとする予想を、欧州連合(EU)の気候監視ネットワーク「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」が発表した。
C3Sによると、2024年の平均気温は、1850~1900年(産業革命前)を1.55度以上、上回る可能性が高い。
C3Sのサマンサ・バージェス副所長は、世界は気温上昇の「新たな節目」を迎えていると警告。「2024年が記録上最も暑い年となり、産業革命前の水準を1.5度以上上回る初めての年となるのはほぼ確実だ」と述べた。
その上で、アゼルバイジャンの首都バクーで来週開催される、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)で、温暖化ガス排出量削減の加速を改めて呼び掛けるべきだと強調した。
国連(UN)のアントニオ・グテレス事務総長は7日の演説で「人類は地球を燃やし、その代償を払っている」とし、今年世界で発生した壊滅的な洪水や火災、熱波、ハリケーンなどを列挙。「こうした報道一つ一つの背後には、人類の悲劇、経済的・生態学的な破壊、そして政治的な失敗がある」と語った。(c)AFP