【11月7日 AFP】税務署からの通知書にびくびくする人は少なくないが、ドイツには1700通の納税通知書を受け取った男性がいる。

地元新聞によれば、ドイツの行政機構はフランツ・カフカの小説を思わせるような混乱を来しており、そうした中で、北部クイックボーン在住の男性の自宅玄関には10箱分の大量の税務通知書が届けられた。すべて同一の内容だったという。

財務省は6日、「技術的なミス」だとして男性に謝罪。文書を引き取り、破棄することを申し出たが、男性は提案を断ったという。

欧州最大の経済大国であるドイツは、さまざまな先進産業の最前線に立っているが、行政手続きは旧態依然としており、悪評が高い。

オラフ・ショルツ首相も2022年、自身のパスポートとIDカードの申請をオンラインではなく対面で行わなければならなかったことに不満を示していた。

2021年には、議会にFAX(ファクシミリ)が約1600台まだ存在していることが明らかになり、政府はついに一掃する計画を発表した。(c)AFP