科学技術でチャンピオンを育成する浙江の競技スポーツ
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【10月9日 東方新報】「私の目標は、汪順選手がベストな状態で競技に臨み、キャリアを長く続けられるようサポートすることです」と、五輪競技大会に4度出場した浙江省(Zhejiang)出身の水泳選手、汪順(Wang Shun)のリハビリ担当である張涛(Zhang Tao)氏は話す。張氏は最近、浙江省杭州市(Hangzhou)で行われた「浙江の五輪チャンピオンが世界へ」というイベントでこのように語った。
パリ五輪では、浙江省から37人の選手が参加し、7人が金メダル8個、20人がメダルを獲得した。浙江省は、毎回五輪競技大会で金メダルを取る記録を続けている。この結果の裏には、選手やコーチの努力だけでなく、科学技術と医療の支援があった。
もし選手をスーパーカーに例えるなら、科学技術と医療はその「加速装置」と「燃料」だ。浙江省体育局は、パリ五輪に向けて「一人ひとりに特化したチーム」という戦略を取り、各選手に合った科学、医療、体力、リハビリの専門チームを作り、最高のパフォーマンスを引き出せるよう支えた。
この「一人ひとりに特化したチーム」について、汪順選手は「とても恵まれています」と何度も言っていた。2007年から浙江の水泳チームに所属している汪順選手は、現在チームのベテラン。体力の回復やけがの予防が大きな課題であり、彼専属の体力リハビリスタッフがそのケアをしている。
パリ五輪で、4回目の出場となった汪順選手は銅メダルを獲得し、ファンを驚かせた。今は2025年の粤港澳(広東<Guangdong>・香港・マカオ)全運会に向けてトレーニングを続けている。
「最新の技術とスポーツの融合は、今も将来も競技で勝つための秘訣です」と、浙江体育職業技術学院(Zhejiang College of Sports)の韓臣(Han Chen)コーチは語る。けがはトップアスリートにとって最大の敵だが、今は先進的な技術で運動データを正確に記録し、トレーニングのしすぎでのケガを防ぎ、科学的な体力トレーニングを支えるデータも提供できる。これが選手たちの好成績を支えている。
さらに、浙江省は「チャンピオンモデル」という概念を国内で初めて取り入れた。このモデルでは、ハイテク機器で選手の体力や技術のあらゆるデータをモニタリングし、チャンピオンと比較して足りない点を見つけ、個別のトレーニング計画を立てて競技力を高めている。
「科学的なデータを使って、チャンピオン育成のパターンを発見し、チャンピオンを量産することが目標です」と、浙江体育職業技術学院の張瀛月(Zhang Yingyue)研究員は説明する。
例えば、浙江のバドミントンチームでは、40名以上の選手の体力や技術のデータを集めて分析している。これにより、コーチは選手一人ひとりに合ったトレーニング方法を提供し、育成の質が大幅に向上している。
浙江省の水上スポーツセンターでも、科学技術が選手育成に大きな効果をもたらしている。浙江のカヌーチームは、パリ五輪の準備期間に2500回以上のテストを行い、150件以上のデータレポートを作成。選手の体調や疲労の変化を正確に把握している。
香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)出身の高偉棟(Gao Weidong)氏は、何年も水上スポーツセンターに勤務し、選手の負荷や疲労のモニタリング、技術の改善、けがの予防を担当している。
「これらのデータを使って、コーチや栄養士がトレーニングや食事を調整し、選手の状態をベストに保てるんです」と高氏は話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News