【10月8日 AFP】(更新)イスラエル軍は8日、レバノン南西部でイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)を標的とする攻撃を開始したと発表した。同軍は、部隊を増派し、レバノンの海岸線に沿って地上作戦を拡大している。

 イスラエル軍は、テレグラムのチャンネルで声明を発表。「昨日(7日)、第146師団はレバノン南西部でヒズボラのテロ標的およびインフラに対して限定的かつ局所的な標的攻撃作戦を開始した」としている。

 イスラエル軍はレバノン国内に投入された兵士の数を公表していないが、同国の多言語ニュースサイト、タイムズ・オブ・イスラエル(Times of Israel)は1万5000人以上の可能性が高いと報じた。

 同軍によると、第146師団は予備役でつくられた師団であり、予備役の師団が進行中の対ヒズボラ作戦の一環としてレバノン南部で活動するのは初めて。

 第146師団は、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)とヨルダン川西岸(West Bank)で活動経験がある。

 イスラエルは9月30日、レバノン南部で地上作戦を開始した。

 イスラエル軍は、ヒズボラのインフラを解体することを目的とした「限定的で局地的、かつ標的を絞った」作戦だとしている。

 作戦は当初、レバノン南部と南東部に集中していたが、南西部に拡大してきている。(c)AFP