マーシャル諸島、国連に米核実験の謝罪要求 ビキニ環礁などで67回
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■「深い傷」
ハイネ氏は核実験について、「死、病、汚染という現在進行形の遺産を残した。その影響は世代を超えて続いている」と述べた。
米軍が1954年にビキニ(Bikini)環礁で実施した核実験「ブラボー実験(Castle Bravo)」では、大勢のマーシャル諸島国民が放射性降下物を浴び、多くの人がその後、健康問題に悩まされた。
ハイネ氏は26日、核実験の被ばく線量は「広島型原爆の1.6発分が12年間、毎日続くのに相当する」との見解を示した。
核実験で生じた汚染物質は、エニウェトク(Enewetak)環礁のクレーターに廃棄され、コンクリートで覆われた。だが、その後ひび割れが生じ、漏出が懸念されている。
ビキニ環礁、エニウェトク環礁、ロンゲラップ(Rongelap)環礁、ウトリック(Utrik)環礁の住民たちは、放射性物質汚染のために移住を余儀なくされ、多くはいまだ帰郷できていない。
ハイネ氏は「核実験の影響は、深い傷跡を残した。島民たちはいまだ故郷に帰れず、裁判で確定した数十億ドルも支払われず、社会的・環境的負担は最年少世代と将来の世代にものしかかっている」「われわれがこの核の運命を選んだのではない。あてがわれたのだ」と語った。
米国立がん研究所(US National Cancer Institute)が2004年に公表した推計によれば、マーシャル諸島での一連の核実験で、約530例のがんが生じたとされる。(c)AFP