【9月29日 CGTN Japanese】第21回中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)博覧会が中国南部の広西チワン族自治区の中心都市・南寧市で開催されています。今回の博覧会で、ASEANと域外国の主要展示エリアの展示面積は全体の30%に達し、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナムのASEAN 6カ国は単独のパビリオンを開設して各国の特色ある商品を展示しています。

 会場ではドリアンフェスティバルも開催されています。マレーシアはドリアンの主要原産地の一つであり、現地で登録されているドリアンの品種は200種を超え、年間生産量は50万トンを超えています。これまで、液体窒素で冷凍されたマレーシア産ドリアンを中国が輸入する場合、海運で2~3週間かかり、陸路ではタイ、ラオスを経由する必要がありました。しかし今年、検疫協定の締結に伴い、8月にマレーシア産の新鮮なドリアンが初めて空輸で中国中部にある河南省鄭州市に輸送され、その後国内の複数の都市に配送され、マレーシアのドリアン農園から中国市場まで36時間以内の物流が実現し、中国の消費者が新鮮で濃厚なマレーシア産ドリアンを味わえるようになりました。価格は以前輸入していた冷凍ドリアンとほぼ同じです。展示会場には、乾燥ドリアン、ドリアン飴、ドリアン月餅などの特色ある食品が揃い、人気を博しています。

 2013年以降、中国とASEANの貿易成長率は年平均7.5%に達しており、中国とベトナム、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポールなどASEAN諸国との2国間貿易額はそれぞれ1000億ドル(約14兆4000億円)を上回りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News