【9月26日 AFP】米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は25日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はロシアとの戦いを終結させるための「取引(ディール)」を拒否していると非難した。

 トランプ氏はノースカロライナ州での選挙集会で「われわれは取引することを拒否する男、ゼレンスキーに何十億ドルも与え続けている」と発言。

 さらに、ゼレンスキー氏のことを「わが国に来るたびに600億ドル(約8兆6000億円)を持ち帰る」「おそらく地球上で最も優れたセールスマンだろう」と皮肉った上で、「今、その手元には何が残っているだろう?」「国(ウクライナ)は完全に壊滅している」と嘲笑した。

 トランプ氏はジョー・バイデン(Joe Biden)政権と国防総省によるウクライナ支援を強く批判している。

 現在ニューヨークで開催中の国連総会(UN General Assembly)のかたわらで、トランプ氏とゼレンスキー氏の対面会談が行われる可能性が浮上していたが、中止される見込み。米メディアはその理由について、ゼレンスキー氏がニューヨーカー誌とのインタビューで「トランプ氏は戦争を止める方法をまったく分かっていない」と述べたことを、トランプ氏が快く思っていないためだと報じた。(c)AFP