ドルフィンズQBに引退促す声 3度目の脳振とうで健康に懸念
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【9月14日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、マイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)のQBトゥア・タゴバイロア(Tua Tagovailoa)は13日、前日の試合でキャリア3度目の脳振とうが確認され、自身の健康のために引退すべきとの声に直面した。
ドルフィンズが10‐31で敗れた12日のバッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)戦で、タゴバイロアは第3クオーターに自らファーストダウンを狙って突進した際、ビルズのダマー・ハムリン(Damar Hamlin)に頭部から衝突した。そのまま数分間倒れていたが、チームスタッフと言葉を交わしつつ、よろめきながら自力でフィールドを後にした。
タゴバイロアは2022年シーズンにも2度にわたって脳振とうを起こしており、他にも懸念材料があったことから、競技での将来が危ぶまれる状況に陥った。昨季は目立った問題はなくプレーしていたものの、今季2週目に再び危機に直面した。
懸念されるのは、脳振とうを繰り返すたびに、過去の選手を苦しめてきたような深刻な長期的脳障害のリスクが増大することにある。
元ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)のWRデズ・ブライアント(Dez Bryant)氏は「終わりだ… NFL、さあ正しいことをしてくれ」「トゥアはあまりにも多くの脳振とうを起こしている。長く健康でいるために彼は引退しなければならない」と、X(旧ツイッター)に投稿した。
元デンバー・ブロンコス(Denver Broncos)のTEで、現在はテレビ解説者を務めるシャノン・シャープ(Shannon Sharpe)氏も、「トゥアが大丈夫であることを心から願っているが、彼は真剣に引退を考えるべきだ」「こんなことは言いたくないが、彼の脳振とうはどんどん悪くなっていく。彼はまだ若く、この先の人生は長い」とつづった。(c)AFP