持続可能な韓流に必要なのは「プラットフォームの競争力・哲学・システム」…韓国専門家が提言
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【09月12日 KOREA WAVE】韓国のコンテンツ産業は2024年、さらなる快挙を達成した。これまでグループ「防弾少年団(BTS)」や「イカゲーム」「パラサイト~半地下の家族」など韓国のコンテンツが世界的に人気を博してきたものの、その流通プラットフォームは目立った成果を上げられずにいた。しかし、ネット大手ネイバーのウェブトゥーン(スマートフォンを縦にスクロールして読むウェブ漫画)が米国株式市場への上場に成功し、新たな時代を切り開いた。
韓国コンテンツ産業の持続的な発展のためには、プラットフォームの競争力を強化することが今後の課題だと専門家は指摘している。プラットフォームが整っていなければ、優れたコンテンツでも巨大なグローバルプラットフォームに依存せざるを得ず、プラットフォームの政策変更やアーティストの引退、作品の不足などで韓流が一時的なブームに終わってしまう恐れがある。
国立釜慶大学メディアコミュニケーション学部のキム・ジョンファン教授は、プラットフォームの成長には長期的な視点での努力と投資が必要だと述べている。
「コンテンツとプラットフォームは一体となって初めて強固なエコシステムを築けます。ネイバーやカカオなどの韓国企業はグローバル市場でも健闘していますが、内需市場や言語の制約がある中でも、ネイバーウェブトゥーンは10年かけて成果を上げました。韓国コンテンツも長年の努力が実を結んだ結果です。CJのような企業が築いたネットワークと資産があったからこそ可能でした」
また、プラットフォームの競争力は、韓国コンテンツを海外に広めるだけでなく、海外の多様なコンテンツも取り込むことが重要だとキム教授は強調する。
「グローバル化を語る際、私たちは依然として輸出に焦点を当てていますが、重要なのはグローバルなコンテンツの流通です。Netflixも各国の作品を次々と公開しています。真のグローバルプラットフォームとは、世界中のコンテンツを流通させるものでなければなりません」
さらに、韓国コンテンツ産業の持続可能な発展には、プラットフォーム競争力とともに、哲学とシステムが不可欠だという。
「日本のマンガやアニメが長く愛される理由は、コンテンツに哲学があるからです。人間や人生にどれだけ触れることができるかが重要です。最近、ウェブトゥーン作家の人気が上がり、専門学校や予備校が増えていますが、技術的な部分だけでなく、哲学を養う人文学的な教育が必要です」
システムもまた、持続可能な優れたコンテンツを生み出すためには不可欠だ。システムが整備されていないと、アーティストやK-POP、ドラマ、映画などが一時的な成功で終わる可能性が高くなる。
「今の韓国コンテンツの成功は、個々のアーティストやグループ、監督、作家の才能に依存する傾向がありますが、持続可能な成功を目指すには、健康的なエコシステムを築くシステムが必要です。ネイバーウェブトゥーンは創作者のためのシステムを構築し、彼らに広告収益をもたらすなどの取り組みを進めています。このようなシステムを整えることがエコシステムを健全に保つ道です」
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News