【9月6日 AFP】サッカー韓国代表の孫興民(Son Heung-min、ソン・フンミン)は5日、2026年W杯北中米大会(2026 World Cup)のアジア最終予選で、パレスチナと0-0で引き分けたことにブーイングを浴びせた自国サポーターに対し、新指揮官を標的にするのはやめるよう呼び掛けた。報道によると、孫はサポーターの反応について「動揺させる」ものだと話したという。

 韓国代表は今年4人目の指揮官として洪明甫(Hong Myung-bo、ホン・ミョンボ)氏を招聘(しょうへい)したが、ホームのソウルで行われた5日のパレスチナ戦では、洪監督が試合の最中だけでなくその前後にもやじを飛ばされていた。

 試合後には、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でプレーするDF金ミン哉(Kim Min-jae、キム・ミンジェ)が、感情をむき出しにしていたファンと対立する場面もあった。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属する孫は、「このチームの主将として、ファンの皆さんに愛と支援をお願いしたい」と報道陣に述べた。

 また、金がファンと口論したことについては、「彼らは自分たちを応援しに来てくれた。前向きな雰囲気を保ってくれるなら、それは自分たちの助けになるし、もっと一生懸命戦うモチベーションになる」とし、「少なくともホーム戦のときは、自分たちで敵をつくるべきではない」と付け加えたと、聯合ニュースで伝えられた。

 韓国サポーターは、これが2度目となる洪監督の代表指揮官就任と、大韓サッカー協会(KFA)による指揮官の選出方法に腹を立てている。

 韓国は10日にアウェーでオマーンと対戦する。(c)AFP