NZ先住民マオリ、新たに女王を選出 27歳
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【9月5日 AFP】ニュージーランドの先住民マオリ(Maori)の指導者らは5日、新たな首長に27歳の王女を選出した。諸問題に直面する先住民コミュニティーにとって、この選択は変革の象徴として称賛された。
指導者らによる話し合いにより新たに女王に選出されたのは、先週死去した前王、キインギ・トゥヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世(Kiingi Tuheitia Potatau te Wherowhero VII)の末娘、ナ・ワイ・ホノ・イ・テ・ポ・パキ(Nga Wai hono i te po Paki)氏。北島(North Island)で行われた儀式では、背の高い木製の玉座に登ると、数千人から歓声を浴びた。
前王は8月30日に死去。今月5日にマオリ王族の墓所である神聖なタウピリ山(Mount Taupiri)に埋葬される。
王位は男子が継承するのが通例だ。だが、継承者として選択されたのは前王の子どもの内で唯一の女子で、最も若いナ・ワイ王女となった。その背景についてマオリ文化アドバイザーのカライティアナ・タイウル(Karaitiana Taiuru)氏は「AI、遺伝子改変、地球温暖化、そして、その他多くの社会変化がわれわれやニュージーランドの先住民の存在を脅かす時代に、人々を導く若いリーダーシップが切望されていた」とAFPに説明した。
ナ・ワイ女王は、8代目のマオリ首長。女王としては祖母に次いで2人目となる。ナ・ワイ氏の祖母、テ・アリキヌイ・デイム・テ・アタイランギカフ(Te Arikinui Dame Te Atairangikaahu)元女王は、2006年までの40年間にわたりマオリコミュニティーを指導した。(c)AFP