大坂が涙の全米OP初戦突破 2年ぶり出場で第10シード撃破
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【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は27日、女子シングルス1回戦が行われ、優勝2回を誇る元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-3、6-2で大会第10シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を破り、2年ぶりの全米オープンを涙の勝利で飾った。
娘のシャイ(Shai)ちゃん出産のため、昨年の同大会を欠場した大坂は、復帰後もなかなか以前の姿を取り戻せずにいる。
しかしこの日は2017年の全仏オープン(French Open 2017)を制しているオスタペンコ相手に本領を発揮し、19本のウイナーを決めてわずか64分で決着をつけた。2回戦ではカロリーナ・ムホバ(Karolina Muchova、チェコ)と対戦する。
試合後のオンコートインタビューでは、涙を見せながら「コートに入るときから泣かないようにしていた」とコメント。「去年はココ(・ガウフ<Coco Gauff、米国>)の試合を見ていて、自分もまたこのコートに立ちたい気持ちがすごく強くなった」と話し、「不安だったが、試合に勝って、この雰囲気を味わえたのは自分にとってすごく大きい」と喜んだ。
大坂がトップ10の選手に勝つのは4年以上ぶり。今季はツアーで2回ベスト8入りしているが、四大大会(グランドスラム)ではまだ2回戦を突破できていない。
今回のオスタペンコも、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している88位の大坂には厳しい相手だったが、序盤は「かなり緊張していた」ものの上位選手との対戦は実際には楽だという。全仏でも、敗れはしたが世界1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)相手にマッチポイントを握った。
シード選手や強豪と対戦する際の心構えについて、大坂は「モチベーションの問題なのか、いいプレーをするしかないからなのかは分からないけど、自分に対する期待やプレッシャーが何もなくなる。勝っても負けても素晴らしいテニスになることを分かっているから」と話している。(c)AFP