【8月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は18日、人気歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんとそのファンが自身を支持しているように見える偽画像を共有した。スウィフトさんの影響力を大統領選に利用する試みだとみられる。

 トランプ氏が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で共有した画像では、スウィフトさんに似た女性がアンクル・サム(米国を擬人化したキャラクター)に扮(ふん)して、トランプ氏への投票をファン(スウィフティーズ)に呼び掛けている。それに対しトランプ氏は、「受け入れる!」と書き込んだ。

「トランプを支持するスウィフティーズ(Swifties for Trump)」というスローガン入りのTシャツを着た女性たちの写真も共有された。
  
 デジタルフォレンジック(電子機器に残るデータの証拠保全や調査、分析)を専門とする、カリフォルニア大学バークレー校(University of California-Berkeley)のハニー・ファリド(Hany Farid)氏はAFPに対し、「人工知能(AI)で生成されたか、もしくは伝統的なやり方で改ざんされた」ものだと指摘。

 これらの加工画像が「特に巧妙」なのは、本物の画像と偽画像が組み合わさっている点で、問題のTシャツを着た女性の写真のうち、少なくとも1枚は本物のようだという。

 スウィフトさんは、現時点では反応していない。今回の大統領選に当たっては誰を支持するかを表明していないが、2020年大統領選ではジョー・バイデン(Joe Biden)現大統領を支持し、トランプ氏には批判的だった。(c)AFP/Anuj CHOPRA