【8月18日 AFP】タイ国王は18日、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相の次女ペートンタン(Paetongtarn Shinawatra)氏(37)を正式に新首相に任命した。同国史上、最年少の首相となる。

 憲法裁判所が前首相の解任と主要野党の解散を命じたのを受け、タイ政局は新たな混乱に陥っていた。

 シナワット家で3人目の首相となったペートンタン氏だが、父親と叔母のインラック(Yingluck Shinawatra)氏のように、軍事クーデターで権力を失うことは避けたいと望んでいる。

 この日午前9時半すぎ、元タクシン派のテレビ局本部で式典が開かれ、ペートンタン氏はマハ・ワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王から組閣の正式命令を受けた。

 ペートンタン氏は式典後に「政府の長として、心を開いて議会と協力し、あらゆる考えに耳を傾け、国の発展に努める」と語った。

 式典にはタクシン氏の姿も見られた。

 ペートンタン氏は、自身が党首を務めるタイ貢献党(Pheu Thai)主導の連立政権を率いることになる。政権にはタクシン氏と長らく対立する親軍派のグループも参加する。(c)AFP