批判受けたブレイキン女子豪代表、同胞の五輪選手が擁護
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【8月15日 AFP】パリ五輪に出場したオーストラリア選手団が14日に帰国し、「不愉快」な批評家やコメディアン、ネット上から批判を受けたブレイキン女子のレイチェル・ガン(Rachael Gunn)選手を擁護した。
ダンサーネーム「Raygun」ことガン選手は、パリでは審査員から投票を得られず、そのパフォーマンスを嘲笑された。
コメンテーターたちは、ガン選手がどのように五輪に出場したのかを疑問視し、一部からは国家の恥とも呼ばれた。カンガルーをまねる動きや、やや時代遅れの代表チームのジャージーは、米国の深夜番組司会者ジミー・ファロン(Jimmy Fallon)氏のパロディーのタネになった。
カヌー・スラロームで金メダル2個を手にしたジェシカ・フォックス(Jessica Fox)選手は地元メディアに対し、「彼女にとっては壊滅的な打撃」と語り、ガン選手を擁護した。
「彼女も人間で、この1週間で経験したことは計り知れないでしょう。彼女も絶対に分かっている。人はすぐに不愉快なことを言う。彼女はそんなことを言われる筋合いはない」
文化研究の博士号を持つ大学研究者のガン選手は、五輪開幕前には子供向けのダンスイベントに出席。パリへの思いもよらない道のりを詳しく語ったり、ブレイキンを薦めたり、五輪のような夢を追いかけるよう子供たちに話していた。
豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは、競泳で銀と銅を獲得したザック・スタブルティクック(Zac Stubblety-Cook)選手が、ガン選手への批判を「残念」と語ったことや、自転車・トラックのマシュー・グレーツァー (Matthew Glaetzer)選手の、五輪アスリートは「否定的に語られるべきではない」との見解を報じている。
アンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)豪首相も、ガン選手の努力と献身を称賛し、「彼女は挑戦した。五輪に参加して挑戦し、ベストを尽くして国を代表するというのがすべて。彼女はそれを成し遂げた」と、地元ラジオ局に語った。
「彼女が受けた批判の一部は、そこに集中しているが、本当に不公平だと思う。競技でジャージーを着るのはいいことだ。それがどれほどオーストラリア人らしいことか」 (c)AFP