【8月13日 CGTN Japanese】中国西北部にある陝西省の省都・西安市在住の30代の夫婦、方方さんと洋君さんは5歳半の娘を連れてマイカーで西安を出発し、42日をかけて1万5000キロをドライブし、6月9日に無事にフランスのパリに到着しました。パリオリンピック開幕前の雰囲気を味わった後は、競技を観戦しました。

 洋君さんは、パリ五輪の開会式の入場の際には世界各地からやってきた入場者の情熱が感じられ、「現場には中国人も多く、ニーハオ(こんにちは)と声をかけたりかけられたりして異国の地で温かみを感じることができた」と話しました。

 夫婦はこの旅の準備のために、半年をかけてルートの計画、ビザの手続き、生活用品の用意、簡単な自動車の修理や救急知識の勉強を行いました。家族3人は4月28日にマイカーで西安を出発し、新疆ウイグル自治区・カシュガルのウチャ県イルケシュタム通関地から出国しました。

 今回の旅で、方方さんと洋君さんは一般の観光客が訪れる観光地の多くを諦め、5歳の娘中心で、昼は遊園地にいって一緒に遊んだり、地元のグルメを味わったり、現地の子どもと英語で交流したり、あるいは現地の言葉を勉強したりして、地元の民族風習を体験しました。夕方になると夫婦は交代で車を運転して次の場所に移動し、疲れたら休みます。旅の途中では、車中泊やホテル泊のほかに、山にテントを張って泊まったこともあります。

 方方さんにとって、この42日間は何年にも感じられました。方方さんは、「いろいろな準備をしたが、予想外のこともたくさんあった。例えば、車が壊れたり、ガソリンが切れたり、警察の尋問を受けたりとか。しかし、この旅を終えて、多くの国で中国のパスポートを提示すればグリーンゲートを通ることができ、車の検査も簡単に済み、30分もかからずに出入国手続きを終えられることに気づいた。簡単にいえば、中国のパスポートがあれば、トルコまではスムーズに行くことができる」と旅の経験を語りました。

 パリに到着後、方方さんは仕事の都合で先に西安市に戻りました。洋君さんと娘さんはパリに残ってオリンピックを観戦し、方方さんは用事を済ませてパリに戻って家族と合流します。オリンピックの閉会後、家族3人は再びマイカーを運転して西安へ帰ります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News