【8月12日 AFP】山火事が相次いで発生しているギリシャで12日早朝、首都アテネ近郊にも火の手が迫り、新たな避難指示が発令された。

 前日には少なくとも8か所の集落で住民数百人が退避。市民保護当局はこの日、さらに少なくとも5地区を対象に避難指示を出した。

 消防当局の広報担当は、「市民保護当局による夜を徹しての超人的な消火活動にもかかわらず、火の手は急速に広がった」と説明。「ペンテリコ(Pentelicus)山に到達した火は現在、ペンテリ集落に向かっている」と語った。

 ペンテリにある小児病院と軍病院からの避難は同日早朝に行われた。市民保護当局は消防隊員510人と車両152両を動員。夜が明けた段階で航空機29機を展開する予定とした。(c)AFP