【8月12日 AFP】ギリシャで山火事が相次いで発生しており、当局は11日、数千人に避難指示を出した。

 消防の広報担当者は緊急記者会見で、11日午後までに過去24時間に発生した40件の山火事のうち33件には迅速に対処したが、残り7件については消火活動中と報告した。

 同日夜も首都アテネ近郊で発生した山火事の消火活動が続けられる中、市内の一部地区は黒い煙に覆われた。当局は、アテネの東方40キロに位置する陸上競技マラソンの発祥地マラトン(Marathon)を含め、複数の自治体の住民に避難指示を発令した。

 キリアコス・ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相は危機対応に当たるため、休暇を切り上げて同日夜に首都アテネに戻った。

 バシリス・キキリアス(Vassilis Kikilias)市民保護相は10日、高温、強風、乾燥状態が続いているため、国内の半分の地域で火災発生の危険性が高いと注意を促していた。

 ギリシャでは今週はさらに過酷な気象条件が続くとみられており、12日の最高気温は39度と予想されている。(c)AFP