【8月12日 AFP】バスケットボール女子米国代表の象徴であるダイアナ・トーラジ(Diana Taurasi)が11日、パリ五輪で通算6個目の金メダルを獲得して代表キャリアを締めくくった。トーラジは国を代表したこと、またバスケットボールのグローバルな成長を見届けられたことは「本当に光栄だった」と話している。

 米国はこの日行われた決勝で、フランスとの接戦を67-66で制して8連覇を達成。2004年大会から6大会連続の金メダルとなったトーラジは、スー・バード(Sue Bird)を上回って米女子バスケ選手では最多のメダル獲得者となった。

 それでも米国が長く女子バスケットを席巻してきた中で、トーラジは今回も金メダル確実だとはまったく考えなかったという。トーラジは「こういう試合は難しい。みんないつも、金メダル獲得は簡単だと思っているが、今回はフランスでフランス代表との対戦ということで、タフな勝利だった」と振り返った。

 米女子プロバスケットボール(WNBA)のフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)に所属し、WNBAのタイトルを3度獲得しているトーラジは決勝では出番がなかったが、代表チームを率いるシェリル・リーブ(Cheryl Reeve)ヘッドコーチ(HC)は、大会前にはトーラジの経験がチームにとって「とてつもない価値のある」財産になったと話している。リーブHCは「彼女は女子バスケ、さらにはスポーツ界で史上最高の競技者の一人だ」とたたえた。

 2028年の五輪は、トーラジにとってホームタウンであるロサンゼルスでの開催だが、本人は出場は考えておらず、「LA(ロサンゼルス)では、ビール片手にベンチに腰掛けてそこにいることになる」と話している。(c)AFP/Rebecca BRYAN