性別騒動のへリフが金メダル パリ五輪ボクシング女子
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【8月10日 AFP】(更新)パリ五輪は9日、ボクシング女子66キロ級決勝が行われ、性別騒動の渦中にあるイマン・ヘリフ(Imane Khelif、アルジェリア)は中国の楊柳(Yang Liu)を判定5-0で下し、初の金メダルを獲得した。
決勝では会場の後押しも受け、性別をめぐる騒動をはねのけて優勝を果たした。入場時には大歓声が起こり、「イマン」コールが鳴り響いた。試合終了後は相手と抱き合い、勝利が確定すると、アルジェリアチームのメンバーに担がれてアリーナを周った。
試合後には「本当にうれしい。8年間の夢だった。今こうして五輪チャンピオン、五輪金メダリストになれた」と喜び、「8年間、寝る間も惜しんで努力してきた」とコメント。会場で応援してくれた観客や地元の人々への感謝も述べた。
ヘリフと女子57キロ級に出場している林郁婷(Lin Yu-ting、台湾)は、昨年行われた国際ボクシング協会(IBA)主催の女子世界選手権(2023 IBA Women's World Boxing Championships)の性別検査で失格となったが、国際オリンピック委員会(IOC)によって今大会の出場を認められた。IOCは、ガバナンス問題などを理由にIBAの認可を取り下げ、代わりに今大会のボクシング競技を運営している。
性別をめぐる論争は、ヘリフの初戦の相手だったアンジェラ・カリニ(Angela Carini、イタリア)が開始わずか46秒で棄権したのを受け、激化した。
IBAのウマル・クレムレフ(Umar Kremlev)会長は先日の記者会見で、ヘリフと林が「遺伝子検査で男性を示す結果が示された」と主張したが、IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、両選手とも女性として生まれ育ち、パスポートにもそう記されていると述べ、両選手を擁護している。二人ともトランスジェンダーではないとされており、母国では強い支持を受けている。
林は10日に決勝を戦う。ヘリフと林は3年前の東京五輪にも出場したが、そのときは性別騒動は起きず、どちらもメダルには届かなかった。(c)AFP
