ダイナミックなバイクエクササイズ毎日1時間で筋肉が「溶けた」
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【8月6日 CGTN Japanese】中国東部浙江省寧波市の女性は毎日退勤後、1時間のダイナミックなバイクエクササイズをしていました。1週間続けたところ、最近になり全身のだるさ、太ももの膨張、筋肉痛の症状が現れ、トイレを済ませた後、「醤油色の尿」に気づきました。検査の結果、女性のクレアチンキナーゼ指数は基準値の上限を160倍も超え、最終的に横紋筋融解症候群と診断されました。
寧波市中医病院の医師によりますと、毎年、三伏(さんぷく、7月中旬から8月上旬頃の盛夏の時期)になると、横紋筋融解症候群の患者が増え、この1週間で10例以上の患者が来院したとのことです。患者の多くは暑い日にランニングや、ダイナミックなバイクエクササイズなどの激しい運動をしていました。
人体の筋肉組織には平滑筋、骨格筋、心筋が含まれ、その中の骨格筋と心筋は合わせて横紋筋と呼ばれます。
横紋筋融解症候群とは、横紋筋細胞の破壊と崩壊により、クレアチニンキナーゼ、ミオグロビンなどの細胞内の成分が血液循環に入り、ヒトの体内環境の乱れ、ひいては急性腎不全を引き起こす疾患です。
横紋筋融解症候群の死亡率は8~18%に達し、腎障害を合併した場合は、死亡率がさらに上昇します。激しい運動、非科学的な運動による筋肉損傷は、横紋筋融解症候群を引き起こす最も一般的な原因の一つです。
専門家は、科学的なトレーニング方法に従い、運動時間の長さと強度は順を追って増やすべきで、また高温の天気に運動をすることを避け、運動する場合は、少量多頻度で、水分や電解質、ビタミンを充分かつ適時に取らなければならないと注意を呼び掛けています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News