【8月6日 AFP】79回目の「原爆の日」を迎えた広島市の平和記念公園で6日、平和記念式典が営まれた

 松井一実(Kazumi Matsui)市長は平和宣言で、「ロシアによるウクライナ侵攻の長期化やイスラエル・パレスチナ情勢の悪化により、罪もない多くの人々の命や日常生活が奪われている」と指摘。

「こうした世界情勢は、国家間の疑心暗鬼をますます深め、世論において、国際問題を解決するためには拒否すべき武力に頼らざるを得ないという考えが強まって」いるが、こうした状況の中で市民社会の安全・安心を保つことは「不可能だ」と述べた。

 ウクライナを侵攻しているロシアとそれを支持しているベラルーシは、3年連続で式典に招待されなかった。

 イスラエルの大使は、例年通り式典に出席した。イスラエルは今年、9日に行われる長崎の平和祈念式典には招待されていない。

 一方、地元メディアによると、広島市は記念式典にパレスチナ代表を招待したことはない。駐日パレスチナ常駐総代表部は先月、X(旧ツイッター)への投稿で「パレスチナに招待が届かなかったことは衝撃的だ」と述べた。(c)AFP