【8月5日 AFP】4日に行われたパリ五輪のテニス男子シングルス決勝で、金メダルを逃したカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が、「国民を落胆させてしまった」と感じていると話した。

 男子シングルスでは史上最年少の五輪チャンピオンを目指した21歳のアルカラスだが、決勝ではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に6-7(3-7)、6-7(2-7)で敗戦。試合後にコート上で行われたインタビューでは涙を見せ、「悔しい」と話した。

「国民を落胆させてしまったと感じている。みんな金メダルを待ち望んでいたはずだから」と話したアルカラスは、「スペインの人たちを誇らしい気持ちにできなかったことで、感極まってしまった」と涙の理由を明かした。

 勝利していれば、アルカラスにとっては今回と同じ会場で初優勝した全仏オープン(French Open 2024)、さらにジョコビッチに快勝して連覇を達成したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)に続く最高の夏になるはずだったが、その夢はかなわなかった。

 それでもアルカラスは「少し悲しいが、素晴らしい大会を過ごせた。本当に最高の試合ができて自分が誇らしい」と振り返り、「きょう対戦したのは飢えたノバクで、本当に見事だった。あまりチャンスをもらえなかったし、彼が勝利にふさわしい」と話すと、「顔を上げて大会を後にしたい」と続けた。

 パリ五輪については、特にラファエル・ナダル(Rafael Nadal)とダブルスを組む機会があったこともあって、特別な思い出になると話し、「一生忘れないだろう」コメントした。(c)AFP