ジョコビッチが悲願の金 「ゴールデンスラム」の快挙 パリ五輪
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【8月5日 AFP】(更新)パリ五輪は4日、テニス男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-6(7-3)、7-6(7-2)で第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を下し、初の五輪金メダルに輝いた。
五輪金メダル獲得と四大大会(グランドスラム)全制覇の「生涯ゴールデンスラム」達成は、アンドレ・アガシ(Andre Agassi、米国)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf、ドイツ)、この日会場で観戦したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に次いで史上5人目の快挙となった。37歳での五輪シングルス制覇は、テニスが五輪競技に復活した1988年以降で最年長。試合後には涙ながらにセルビア国旗を掲げ、客席の妻や子どもと喜び合った。
先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)決勝ではアルカラスに完敗していたジョコビッチは「3時間近い試合になった。最後のショットを打ったときが勝てると確信した唯一の瞬間だった」と振り返り、「金メダルを取るために自分の体と家族をかけてきた。やっとやり遂げることができた」と喜んだ。
一方のアルカラスは、この夏の全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドンを制して今大会に臨んでいたが、金メダルには手が届かなかった。試合後のインタビューでは悔し涙を流し、「負けてしまい本当につらい」とコメントした。
試合は第1セットだけで1時間半を超える熱戦となった。互いに一度もサービスブレークを許さず、両セットともタイブレークまでもつれたが、最後は2時間50分の末にジョコビッチに軍配が上がった。
前日に行われた3位決定戦では、第11シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)が第13シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)を下し、銅メダルを獲得した。(c)AFP/Dave JAMES