【8月1日 AFP】パリ五輪は31日、競泳の決勝種目が行われ、地元フランスのレオン・マルシャン(Leon Marchand)が男子200メートルバタフライと200メートル平泳ぎで驚異の2冠を達成し、歴史に名を刻んだ。

 バタフライでは、世界記録保持者で東京五輪金メダリストのクリストフ・ミラーク(Kristof Milak、ハンガリー)を最終盤に逆転し、五輪新記録で優勝。さらに、そこから2時間もたたない中で迎えた平泳ぎでは、呼吸するたびに観客から大声援を受ける中でレースを制し、こちらも五輪新を樹立した。

 同一五輪で初めてこの2種目を制した選手となったマルシャンは、400メートル個人メドレーと合わせて今大会で獲得した金メダルが三つとなった。

 女子1500メートル自由形ではケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)が他を圧倒して連覇を達成し、通算8個目の五輪金メダルを手にした。五輪4大会にわたっての金メダル獲得は、競泳女子では初めてとなった。

 五輪新の15分30秒02でフィニッシュしたレデッキーから約10秒遅れでアナスタシア・キルプチニコワ(Anastasiia Kirpichnikova、フランス)が2位、イザベラ・ゴゼ(Isabel Gose、ドイツ)が3位に入った。

 女子100メートル自由形では、ベテランのサラ・ショーストレム(Sarah Sjostrom、スウェーデン)がこの種目初の金メダルを獲得。世界記録保持者のショーストレムは52秒16を記録し、トーリ・ハスク(Torri Huske、米国)を銀メダル、香港の何詩●(Siobhan Haughey、●=くさかんむりに倍)を銅メダルに抑えた。(c)AFP