南北の卓球選手、表彰台で自撮り「団結の瞬間」と話題に
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【7月31日 AFP】パリ五輪は30日、卓球混合ダブルスの決勝が行われ、表彰台では韓国の選手が北朝鮮の選手と一緒に自撮りする場面が見られた。この様子を捉えた画像や動画は韓国で拡散され、団結を示す貴重な瞬間だと評価されている。
卓球混合ダブルスは、中国が金、北朝鮮が銀、韓国が銅メダルに輝いた。表彰式の後、表彰台では韓国の林鍾勲(Lim Jong-hoon)が全員で自撮りをした。
北朝鮮のリ・ジョンシク(Ri Jong Sik)とキム・グムヨン(Kim Kum Yong)、韓国の申裕斌(Shin Yu-bin)、中国の王楚欽(Wang Chuqin)と孫穎莎(Sun Yingsha)は、林が手にした韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)のスマートフォンに向かって笑顔を見せた。
表彰式後、林は韓国メディアに対し「(北朝鮮の選手が)銀メダリストとして紹介された時に、おめでとうと伝えた」と明かした。
韓国の各テレビ局は選手らの自撮り動画を繰り返し放送しており、めったにない団結の瞬間だと評価する声が多く上がっている。コメンテーターの一人は、「五輪の真の精神を表している」と話した。
北朝鮮は今年に入り、韓国を「主敵」と位置付け、両国間の緊張はかつてないほど高まっている。(c)AFP