【7月30日 AFP】(更新)パリ五輪は29日、体操男子団体決勝が行われ、日本は東京五輪の個人総合と種目別鉄棒の覇者である橋本大輝(Daiki Hashimoto)が終盤に奇跡の逆転劇を演じ、宿敵中国がタイトルを目前に崩れる中で、合計259.594点で金メダルを獲得した。

 橋本に加え、萱和磨 (Kazuma Kaya)、岡慎之助(Shinnosuke Oka)、杉野正尭(Takaaki Sugino)、谷川航(Wataru Tanigawa)が出場した日本にとっては、歴代最多記録を更新する通算8度目の男子団体制覇となった。中国がわずか0.532点差の合計259.062点で銀メダル、米国が英国を抑えて257.793点で銅メダルに輝いた。

 中国は予選で首位に立ち、あとは決勝の六つのローテーションで力を発揮すれば、2012年以来のタイトル獲得を果たせるはずだった。しかし、鉄棒で蘇煒德(Su Weide)が2度落下し、日本に予想外の逆転チャンスが訪れた。

 波乱の展開に会場の観客がくぎ付けになる中、この日精彩を欠いていた橋本がついに本来の調子を取り戻し、圧巻のパフォーマンスを披露。これで日本が、ウクライナへの軍事侵攻で欠場した前回覇者のロシア五輪委員会(ROC)からタイトルを奪還した。(c)AFP