【7月28日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の学校が27日、イスラエル軍に空爆され、保健当局によると30人が犠牲になった。一方、イスラエルが占領するゴラン高原(Golan Heights)では、レバノンからロケット弾が撃ち込まれ、若者12人が死亡した。

 イスラエル軍はゴラン高原への攻撃について、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が発射したロケット弾がマジャルシャムス(Majdal Shams)のサッカー場に着弾し、10歳から20歳の若者が死亡したと述べた。救急当局によると、若者18人が負傷した。

 イスラエル軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官によると、今回の攻撃では、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による奇襲以来、最も多くのイスラエル民間人が犠牲になった。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は声明で、「イスラエルがこの極めて残忍な攻撃を無視することはない。ヒズボラはこれまでにない重い代償を払うことになる」と述べた。

 一方のヒズボラは、攻撃への関与を否定している。

 ただイスラエル軍のハガリ報道官は28日未明の声明で、「ヒズボラが発射したロケット弾はイラン製のファラク1(Falaq 1)」で、「ヒズボラが独占的に所有するモデルだ」と指摘した。

 ガザ中部のデイルアルバラフ(Deir el-Balah)では、避難民が身を寄せる学校が空爆を受けた。保健当局によると、30人が死亡、100人以上が負傷した。

 イスラエル軍は、パレスチナの武装勢力がこの学校を「隠れ場所」として使用していたと語った。

 イスラエル軍が学校を攻撃したのは、今月6日以来、今回で少なくとも8回目となった。保健当局と病院関係筋によると、一連の学校への攻撃で100人以上が死亡した。(c)AFP