ガザ地区の修道院を世界遺産に 危機遺産指定も ユネスコ
このニュースをシェア
【7月26日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は26日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)中部にある、中東にある修道院としては最古級の聖ヒラリオン(Saint Hilarion)修道院遺跡を世界遺産に登録し、さらにガザ侵攻が続いていることから「危機遺産」に指定した。
聖ヒラリオン修道院は4世紀ごろに建設された。
ユネスコによると、パレスチナ当局の要請を受けたことに加え、「差し迫った脅威」があることから、危機遺産に指定した。
昨年12月には、「武力紛争の際の文化財の保護のための条約(Protection of Cultural Property in the Event of Armed Conflict)」のためのユネスコ委員会が、同遺跡に同条約の最高レベルの保護である「暫定的な強化された保護」の地位を付与することを決めていた。
ユネスコはこの発表の際、ガザには遺産や文化財の適切な保全方針がなく、ガザ侵攻勃発前から遺跡の状態を憂慮していたと明かしていた。(c)AFP